節約生活をスタートさせる効果的な方法は、
① これまでの生活費を見直し
② これからの生活で無駄遣いを徹底的に減らす
ことです。
でも「節約」と聞くと「なんか貧乏くさくて嫌だなぁ」とか「生活水準が下がる気がする…」などのマイナスイメージがよぎったりすることはありませんか??
以前の僕はそうだったんですが、実際には心がけ一つで見える世界が全く変わりました^^
「無駄な部分を切り落としたらこんなに気持ちがスッキリするのか!」と思いましたし、「エコに基づいた倹約生活は心地よい自尊心を向上させられる!」と、毎日充実しています。
節約術のノウハウと共にそうした喜びもお伝えできたらと思いますが、まずは節約の効果的なスタート方法から説明していきます^^
目次
これまでの生活費(支出)を把握する
「何となく必要だと感じる物にお金を払ってきた」という方がとても多いようなんですが、あなたにもそういう時期があったでしょうか?
そういう意識があるならもちろんですが、そうではないと感じていても、これまで自分が何にお金を使ってきたかを分析してみたことはありましたか?
具体的には、クレジットカードの明細や銀行口座のオンラインページなどをチェックして、過去半年間の出費を洗い出します。
約半年間の支出パターンを見つめてみる
そうすると、購入した時点では「必要だ!」と感じられていたものでも、今振り返ってみると「別に必要じゃなかったな…」と判断できるものが幾つか見つかるかもしれません。
例えば、これは実際にあった自分の経験なんですが、スターバックスの高い飲み物を何の意識もせずにクレジットカードで注文し続けていたことがあって、発覚したタイミングを機に「毎日」から「週 1,2回」の頻度に減らしたことがありました。
特に定期購入・契約しているような品物はそれ自体がお手頃でも、「塵も積もれば山となる」という言葉があるとおり馬鹿になりませんので、本当に必要かどうかをシビアに検討してみると良いです。
仮にもし現段階で過去半年間の生活費をチェックできないような状態であっても諦めず、今からスマホの家計簿アプリなどを導入するなりして、自分の支出をしっかり管理し始めることをお勧めします^^
こうしたアプリソフトを使用すると自分の支払い状況を「見える化」して、お金の使い道を把握できるようになります。(※ お金に振り回される立場から「支配する側」にコミットメントできるわけですね。)
それから「必要な出費」と「必要ではない出費」に分け、自分が目標とする支出額の設定を達成するために必要な「削れる品目」をリスト化します。
この段階で「必要ではない」とわかった物には、これ以上浪費していかないことを自分に言い聞かせて倹約を実行します。
僕自身は「必要な支出」に入っているリスト品目であっても、更に分析をすると節約できる余地に気付かされることが多々ありました。
今から具体的に一つ一つ挙げていきますので、あなたの生活にも取り入れることができるかどうか検討してみてください^^
食費
レストランやコンビニなどの食事を続けている場合、金銭的にも身体的にも悪化をたどります。
とかく外食メニューは高カロリーで塩分も多いので病気になりやすいですし、治療費などの支払いリスクが増加する懸念も気になるところです。
食事の主な摂り方が外食なら、長期目線で捉えるようにして、今から改善していくのがベストです。
特に「一人暮らしの節約術」はご飯代を抑えることにあると言っても過言ではありません。
もし独り身で自炊しておられないなら、これをきっかけに始めれば将来家族を持ったときにも役立ちますからお勧めですよ^^(※ 節約料理レシピについては後述します。)
また、毎日愛飲するものがジュース系なら、健康的な「水・ミネラルウオーター」類に切り替えることを検討してみてください。
水道代
節水するにはまず毎日利用するシャワーヘッドを変えるのが効果的です。
中には節水が50%も可能になるシャワーヘッドもあるので、こうした製品に切り替えるだけでも半分の節約に繋がります。
トイレも毎日使用するものですが、水量の大小をちゃんと使い分けておられるでしょうか?
東京都の場合、水1リットルの基本料金は0.24円。【大】は約10リットルの使用量ですから、1回の水道料金は2.4円になる計算ですね。
これを【小】に切り替えると使用量を半分の約5リットルに済ませられ、1回分の料金が1.2円と半減できます。
例えば、3人家族で一人が1日3回トイレに行くケースで考えてみると、合計で1日9回は水を流すことになります。
9回全てを【大】で流す場合と、【大】を3回・【小】を6回に変更するケースとでは以下のように結果の差が出ます。
3人家族のトイレ水道料金 | 大9回の場合 | 大3回、小6回の場合 |
---|---|---|
1日 | 90ℓ×0.24円=21.6円 | 60ℓ×0.24円=14.4円 |
1カ月 | 648円 | 432円 |
年間 | 7776円 | 5184円 |
ちょっと意識するだけでも年間で2,500円以上の節約を達成できることがわかりますね^^
これ以外にも「2度流し」を避けたり、専用の節水器具をタンクに設置すれば更に2リットル程度の節減が見込めます。
洗濯機を使う時は新しい水ではなく、お風呂で使用した水をリサイクルできます。
少ない量をこまめに洗うよりも、できるだけまとめて洗濯回数を減らしたほうが節水できます。
電気代
電気量は冷蔵庫・照明器具・テレビの順に多く使用されるので、この3つを重点的に見直します。
- 扉の開閉時間を20秒から10秒にする → 年間130円の節約
- 無駄な開閉をなくす → 年間230円の節約
- 食品の詰め込みを半分にする → 年間960円の節約
- 設定温度を「強」から「中」に変更 → 年間1360円の節約
- 設置位置を壁両面から片面に変更 → 年間990円の節約
- 白熱電球(54W)から電球蛍光ランプ(12W)に変更 → 年間1,850円の節約
- 白熱電球(54W)を1日1時間短縮する → 年間430円の節約
※電球蛍ランプは白熱電球と明るさは同じでも、寿命が6倍あって電気代も4分の1程度カットできます。ランプ代は高めですが、電気代が安く済むので最終的にはお得になる計算です。参考:ECC省エネルギーセンター
- プラズマテレビで1日1時間見る時間を減らした場合 → 年間1240円の節約
- プラズマテレビで画面の輝度を「最大」から「中央」に変更 → 年間3340円の節約
- 液晶テレビで1日1時間見る時間を減らした場合 → 年間370円の節約
- 液晶テレビで画面の輝度を「最大」から「中央」に変更 → 年間600円の節約
参考: ECC省エネルギーセンター
通信費
スマートフォン(スマホ)を使用中でドコモ・AU・ソフトバンクの大手キャリアと契約している状態なら、格安のSIMカードに変更することで半額以下に抑えられる可能性があります。
楽天 公式サイト |
FREETEL 公式サイト |
Y!モバイル 公式サイト |
|||
楽天 モバイル |
料金等 | FREETEL | 料金等 | Y! モバイル |
料金等 |
1回通話5分+通信量2GB | 2830円 | 通話かけ放題+通信料1GB | 2039円 | 1回通話10分+通信料1GB | 1980円 |
上記プランの2年目以降 | 3830円 | 通話かけ放題+通信料2GB | 3099円 | 上記プラン2年目以降 | 2980円 |
デメリット | キャリアメールアドレス使用不可 | デメリット | キャリアメールアドレス使用不可 | デメリット | 2年縛り契約で途中解約すると約1万円の解除料発生 |
※ 税抜き表示。
※ プラン情報や料金体系は随時変化しますので最終確認はご自身でお願いします。
※ 各社のSIMカードを制限なく利用するには、SIMフリー対応のスマホ端末を別途購入する必要があります。
各社のSIMカードプランは多岐に及びますから、電話の使用状況やインターネットの利用状況に合わせて自分の生活に一番マッチしているプランと契約するのがポイントです。
一体どれが一番安いんだろう?という漠然とした考えだと色々複雑に感じてしまうので、自分の生活で必要となる最低ラインをまかなう分だけのプランを見つけるように意識すれば、迷子になることなく自信をもって良いものを選べます。
僕の例でいくと、電話の使用頻度もそこそこあったのでY!モバイルのプランが気に入り「1ヶ月で1回10分通話(300回)+通信料1GB」基本プラン(2980円)に決めましたが、それだと少しネットで使う容量が足りないので、+500円のオプション加入で更に通信量を1GB足す形をとっています。
奥さん用にも同じ基本プランを契約することで、家族割引サービス−500円を受けられ、結果二人合計でも6000円前後の通信費で済んでいる状態です^^
以前は外でPCを使うために「携帯WI-FI」も持っていましたが、それは止めてスマホの通信量を併用するテザリング機能を活かすことで、更に3000円以上の節約も達成できました。
(※ 僕はアイフォーンの中に格安SIMカードを入れて使用していますが、もしこれからあなたもそうする場合には、アップル公式サイトで端末を注文する必要があります。ドコモ・AU・ソフトバンクなどのお店で買う製品はどれもSIMフリーではないことが多く、後から切り替えるには手数料がかかるため、初めから「SIMフリー機種」を購入したほうが正解です。)
節約を徹底したいのであれば、スマホ代にかかる費用を半年間・遅くても1年ペースで定期的に見直していくのは実際的です。
通信サービスは移り変わりが早い分野ですから、「買い替えたばかりだ」と感じていても、あっという間に更にリーズナブルなプランが登場するからです。
交通費
「車」は金食い虫だ、と揶揄されるほど諸経費がかかります。
車を所有していると、保険代や税金、燃料代などの維持費がコンスタントにかかりますので、(極端な話、)車を処分して電車やバスに切り替えると一気に負担を軽くできます。
仕事などの都合で手放せない状況なら、頻度を控えたり、エアコン不使用、ETCを搭載して高速代割引きを適応、時間帯を変えるなどの意識を持つことでも節約に繋げられます。
僕は以前「3ナンバー」の車に乗っていましたが、軽自動車に乗り換えて維持費を減らしました。
基本的に二人移動が多いですし、小回りが利くので細い道も運転しやすく重宝しています^^
交際費・娯楽費
独身の方でも結婚をしている方でも、公私共に交際費にお金をかけている人は多いと思います。
自分にご馳走してあげたり、友達や同僚を喜ばせるためにまとまった金額をつぎ込むのは人生を豊かにする一つの方法ですが、そういうときでも「賢い」手段をひねり出すようにします。例えば、
等、以上のサービスを駆使して少しでも節約していく習慣を身に着けられますね。
デートの時はつい頑張りすぎて奮発してしまう時もあるかもしれませんが、無料で十分に楽しめる施設を利用することもできます。
無料レジャー施設一覧
いかがですか?
以上で取り上げた14箇所の施設を全部無料で楽しめるなんて、本当にアンビリーバボーですよね。。(※ 施設内には一部有料サービスもあります。)
「節約」記事のテーマが一瞬吹き飛んでしまうくらいのインパクトですが、こうして賢く娯楽を選択するだけでもたくさんの経費節減に繋がるわけですね^^
家賃
「賃貸」でお住まいの場合、もう一つランク下のアパートやマンションに引っ越したり、駅から少し離れた所に移るなら毎月の支出を1万円単位で節約できるかもしれません。
「家」は所有すべきか・賃貸にすべきかという論争もありますが、節約を優先順位の一番に置くなら「賃貸」の方が良い選択肢になるケースが多いです。
例えば、日本でマンションを購入すると、毎年必ず固定資産税や都市計画税の支払いの他に、毎月の管理費・修繕積立金などの出費も加わることになりますが、「賃貸」の立場でいるかぎり税金や諸々の維持費を負担しなくて済みますし、自由に引っ越しやすいというメリットもあります。
「家を所有する」という言葉は一見すると人に安心感を与えるものですが、ケースによってはとてつもない負担がのしかかるので、「持つことで発生するコスト」をよく計算した上で買うかを決めます。
仮に4000万円の一軒家を35年ローンで購入するなら、意識しない間に金利を含めて7000万円くらい払うことになるわけですから、これは普段の安い野菜を買ったり、電気をこまめに消したりして節約した分の結晶が一気に吹き飛んでしまう程の損失威力です。
こうした高めの買い物を検討する場合は「頭金」の使い方や「ローン繰り上げ返済」などを賢く利用して、よく頭を使いながら用意周到に準備していく必要があります。
ちなみに、「返済に勝る運用はない」と言われるほど、借金の状態から全力で抜け出すことは一番の節約効果があります。(※ 借金で発生する「金利」が一番の金食い虫だからです。)
- 支出額と将来的な資産価値に見合う物件を探す。
- ローンを組むと金利分の余計なお金を払い銀行の儲け分だけ損をする仕組みなので、頭金を増やしたり繰り上げ返済を計画する。
- 若い人で移動する可能性が高い場合は購入しないほうが無難。(維持費コスト・将来的に見て理想的な売買が実現可能かがポイント)
- 新築マンション価格の約3割は広告代やモデルルーム代などの経費回収費用が上乗せされているので、中古マンションのほうが適正価値で購入しやすい。
ちなみに、以前の僕は「購入派」でしたが、いろいろ調査して自分の理想的な生活スタイルと比較した結果、今では「賃貸派」に寝返りしました。
『経済的に十分なゆとりを持っていて、特定地域に特別な思い入れがあるなら購入に踏み切るのも良いかな』、と考えています。
保険代
「万が一に備えて「保険」には入っておきたい」という人がほとんどだと思います。
ここでは家族を持つ人に人気の「生命保険」と、病気に備える「医療保険」についての節約術をシェアしていきます^^
生命保険について
僕もそうですが、一家の主である大黒柱なら「自分の身に不幸が起きても問題ないように、家族がちゃんと生活できるよう備えをしておいてあげたい」と考えておられるはずです。
生命保険は、自分の身に万が一が起きた時に、残された家族の必要をまかなうための保証になりますが、当然この面でも賢い節約術があります。
- ネットの保険会社から選ぶ。
- 1000万円程度の死亡保障のみのタイプにする。
- 子供がいるなら自立するまでの最低期間で掛け捨てにする。
「ネットの保険屋さんを選ぶ」べき理由は、リアル店舗の窓口よりも費用が安くなるからです。
実店舗で販売している保険屋さんのプランには人件費が上乗せされているので、どうしても高めになってしまいます。
保険料を簡単に計算できるライフネット生命やネクスティア生命などのホームページで比較して一番安いものを選ぶと良いです。
「特約を付けない死亡保障タイプのみにする」理由は、すでに厚生年金や国民年金に加入している場合なら、遺族年金を支給してもらえる保証がすでに付帯されているからです。
※ 遺族年金制度とは、厚生年金や国民年金の加入者が死亡した場合に、残された配偶者や子供にお金が支給される取り決めのこと。
中には囲みのポイントに提示していた「1,000万円程度」という数字に首をかしげる方もおられるかもしれませんが、これは以下の取り組みをしていくことで損をすることなくカバーできます。
つまり、安く保険料を抑えることができた分は無駄使いするのではなく、貯蓄にまわして資産を早く増やし、万が一が起きた場合にはそこから使うようにするという方法です。
これはそもそも早死にするかどうかもわからない「大きな賭け」にたくさんのお金をつぎ込むよりも、浮いた分で貯蓄や投資運用に回したほうが損をする確率が少なくなるという考えです。
3つ目の「子供が自立するまでの期間で掛け捨て型」にすべきな理由も以上で挙げてきた原則と同じです。
保険会社がプランを複雑にし、いろいろ形を変えて宣伝して売っているのは、消費者がシンプルで正しいものだけを選択したらビジネスにならないことを知っているからです。
僕達がすべきなのは、最低限の保証対策をした上で、あとは何かあったときの備えとして「貯金」をしつづけ、それを「運用」していくことです。
これこそが、真に合理的でコストパフォーマンスが抜群な節約法になります^^
医療保険について
病気に備えるため医療保険に加入するのはとても賢い方法に見えますが、医療保険に入る必要がないケースもあります。
例えば、会社員であれば健康保険に入っているはずで、病気になれば「高額療養費制度」を利用できる立場にあります。
「もし一ヶ月に◯◯万円以上の医療費がかかった場合、それ以上は国が負担しますよ^^」という安心制度です。
上の表のとおり、70歳未満であれば年収に応じて一ヶ月ごとの医療負担を下げられ、事実上、この制度だけで生活に困らない程度にまで支払いを食い止めることができます^^(※ 70才以上でも条件違いで利用可。詳しくはリンク先を御覧ください。)
例えば、年収500万円ならどんな病気にかかっても大体月に8〜9万円の支払いで済み、後は国が面倒を見てくれます。(※ 厳密には、先に自分で支払いを済ませ、後で返金してくれるシステムです。)
前もって「限度額適用認定証」を取得しておくなら、初めから支払いを高額療養費制度の自己負担限度額に変更することもできますので、後になって払い戻しを申請する手間もかからなくなります。
国民健康保険:現在住んでいる市区町村の国民健康保険窓口で申請します。
協会けんぽ:健康保険証に「全国健康保険協会(協会けんぽ)」と記載がある場合、申請書類を準備後、協会の各都道府県支部で申請します。
組合健保:健康保険証に「~健康保険組合」と企業や事業単位の健康保険組合名が記載されている場合、その該当する健康保険組合が窓口になります。各組合で形式が違うので、健康保険組合名で検索して調べます。
すでに入院している場合であっても、「限度額適用認定証」を取得して病院の窓口に提示すれば、その月の支払いを自己負担限度額内に変更できます。
中には「癌になったら健康保険対象外の先進医療を受けなきゃいけないのでは?」「癌って今は2人に1人がなるんですよね!?」「それなら癌保険には入らないと駄目ですよね!」という方もおられると思いますが、「2人に1人だからこそ」入らないほうが節約しやすくなります。
統計的に50%の確率でがんになるとしても実際にそうなるかは家系などの要因も関係してきます。仮に本当に半分の確率だとしても、保険で対応するよりもその保険費用分の金額を貯蓄して備えをしていった方がお得です。
まず、癌治療に有効な大半の治療法は保険医療で済みますから、先に取り上げた高額療法費制度で一定以上を支払う必要がなくなります。
更に、お店で加入する医療保険の請求額の中には、CM広告費や有名俳優さんなどの出演料、営業マンの人件費など「余計」なコストが上乗せされています。
それだけでなく、一定人数が保険金詐欺などの犯罪をすることで保険会社が被る「詐欺コスト」被害額も前もって計算されて保険料の中に入れられています。
以上の理由から、医療保険の約半分は、純粋な「保険」とは全く関係のないことのために支払わされる運命にあるわけです。
そのことを考えると、損した気分になりませんか?
保険が「負の宝くじ」と皮肉られているのも頷けるわけです。
【保険に関する節約術まとめ】
- がん保険や医療保険には入らず、保険料代わりに貯蓄をして万が一に備える。
- 健康保険加入者は「高額療法費制度」を利用することで医療費を大幅に抑えられる。
- 売られている保険は保険会社の利益が上乗せされているので「損な賭け」である。
「がんになったらどうしよう?」「骨折して入院したらどうすればいい?」「万が一死んだらどうするの?」
こういった心配に対して完璧に対処しようとすると、がん保険に入り、医療保険に入り、生命保険に入り、個人年金にも入らなきゃ…とキリがなくなってしまいます。
しかも、たくさん加入すればするほど損をする支払い額(保険とは直接関係がない保険会社の利益)が膨らんでいきます。
それなら、「自分のお金」という形でまずは持っておいて、お金にも働いてもらいながら、何かあったときはそこから使うようにするほうが合理的です。
「でも本当に交通事故に遭って仕事が無理、癌にもなったらどうするの?」と心配する人もおられるかもしれませんが、現実的な話、そんなことが一人の身の上に起こる確率は一体どれくらいでしょうか?
周りの友達や知人でそうした経験をしたことがある人は本当に微々たるものだと思います。
ほとんど起こらないことのためにたくさんのお金を払ってしまうのは凄くもったいないことです。
必要な分だけ使ったら、あとは「備え」として貯金しておく。一部は運用しながらお金にも働いてもらいつつ、本当に何かあったときにはそこから回していく。
こうすることが一番損をせずにスマートな形で節約していく方法です。
僕はこの方法を専門家から教えていただいた時、しばらくの間は(自分にとって斬新な考えだったので)受け入れられませんでしたが、よくよく考えてみたらとても合理的で筋が通っていると納得できました。
「TVCMや広告などの影響でだいぶ洗脳されてしまっていたんだな…」と今では思っています。
クレジットカード
クレジットカードはお金を持たずに買い物ができ、ポイントが付いたり特典案内なども利用できる便利なアイテムですね。
僕も何枚か発行して使い分けていますが、ただ、専門家の中にはクレジットカードを使用することに警笛を鳴らしている方もいます。
買い物好きな人であれば、手持ちのお金がなくてもカードを持っているだけでショッピングできてしまうその利便性が仇となって、ついつい余計な出費が増えてしまうことがあるためです。
しかもこうしたことはたちが悪いことに「癖」になりやすく、一度習慣化してしまうとなかなかその「爽快感」から抜け出せない点が問題視されています。
もしこの面で心当たりがあるなら、いっそのことカードを退会するか、銀行に預けている残高以上の買い物はできないデビッドカードに切り替えるのが智慧の道です。
クレジットカードを利用する場合は「リボ払い」にすると金利がついてしまうので、極力1回払いにして他の手数料がつかないようにします。
節約料理のレシピまとめ
前半で少し取り上げましたが、毎日の食費をいかに切り詰めるかが「節約」には重要です。
一人暮らし向け・家族向けにも合った献立メニューを少し紹介しておきます。(※ パソコンで見たほうが多く列挙されます。)
豚大根煮:予算300円 時間30分 ※ 鍋に入れて煮るだけだから簡単。
納豆キャベツの卵とじ:予算100円 時間10分 ※ 満足感十分なメイン料理。
ツナマヨきゅうり:予算100円 時間5分 ※ 一品おかずが欲しい時はこれ。
豆腐卵ステーキ:予算100円 時間15分 ※ ケチャップ・チリソース・マヨはお好みで。
蓮根はさみ照り焼き:予算100円 時間15分 ※ お弁当のおかずにもなる主婦向け献立。
もやし&厚揚げのオイスター炒め:予算200円 時間10分 ※ お肉を入れなくても美味しい。
一週間分のお弁当食材:1日分予算300円 ※ 色鮮やかな各お弁当を300円で作れる。
スパゲティサラダ:予算100円 時間10分 ※ 安くて簡単とはこのこと。
冷凍つけ卵: 予算50円 時間1日以上 ※ 凍った卵はアメージングです。
杏仁豆腐: 予算200円 時間60分以上 ※ 節約デザートにはこれ。
チョコレートアイス: 予算200円 時間48時間 ※ 泡立てるのが大変だけど美味しい。
もっと詳しく知りたい場合は、各リンク先にたくさんレシピが書かれているので参考にしてください。
節約で成功しているブログを読み漁ろう
すでに「節約」を自分の生き方にしている方のブログを閲覧すれば、臨場感のある啓発が得られます。
節約ブロガーとして有名だったり、僕自身がチェックさせてもらっているサイトをご紹介します^^
- ゆりみそ@独身女のいつものごはん:毎日記事を更新、食費と献立を公開しています。
- ひとりで生きる:画像は一切ないのに50代ブロガーの心に残る書き方が気になってしまいます。
- 干物女の家計簿:1000万貯金した30代OLハイシマさんの家計簿付き日記。
- 節約速報:安くなった品物情報を速報で教えてくれる便利サイトです。
「節約」以上に効果が出る!お金を引き寄せる方法
これまでの情報を生活に当てはめれば、生活費を相当切り詰めてお金に余裕をもたせることができます。
それでも忌憚なく本当のことを言わせていただくと、節約生活を送っているだけで裕福になれることはほとんどありません。
節約することが役に立たないという意味ではなく、節約+〇〇をすることで初めて確実にお金を増やしていくことが可能になります。
ここまで読んでくださったあなただけに、資本主義経済を導入している日本において、どうしたらお金を貯めやすくなるかを最後にお伝えします。
実のところ、お金を増やすには「3つのバケツをいっぱいにしなければならない」というルールが存在しています。
とはいっても単純なことなんですが、問題なのはこの真理を多くの人が教わっておらず「節約」のことしか頭に浮かばないことです。
このイラストを見るとイメージしやすいかと思いますが、僕達の持っているお金のバケツには「支出」という大きな穴が元から開いていて、お金が止まることなく流れ出ている状態にあります。
節約をすれば、そのバケツの穴を少し小さくしてお金の流れを緩めることはできますが、生きているかぎりこの穴を完全に塞ぐことはできません。
ではどうしたらお金のバケツをいっぱいにできるかというと、大きく分けて3つあって、そのうちの2つはイラストにすでに示されています。
それは、定期的に貯蓄すること、投資をすること、最後に自分の仕事能力を高めることです。
一つ一つ解説していきます。
お給料をいただいた後のバケツの中身は生活費でお金がなくなっていく運命ですから、まずはそのバケツから一部のお金を別の「貯蓄用」のバケツに取り分けておきます。
目安はお給料の1割くらいが無難です。こうして予め一定の金額を抜いて毎月貯蓄に回していけば確実にお金が貯まっていきます。
貯金用に開設する口座は手数料や振込回数が無料になる住信SBIなどのネット銀行が特にお勧めです。
メガバンクやリアル店舗の銀行は総じて手数料がかかるので、知らない間に損をしてしまいやすくお勧めできません。
また、万が一の倒産リスクに備えて幾つかの銀行口座を開き、分散貯金していくのも智慧の道です。
一つのバケツに大金を貯めてひっくり返ってしまった時に全てがパーになってしまうのを防ぐためです。(※ 預金保険制度対象になっている金融機関なら倒産しても「1000万円と利息分」は保証してもらえます。)
【貯蓄用にお勧めの銀行口座開設】
- 住信SBI
- 新生銀行
- 楽天銀行
以上の銀行であれば主だった手数料はかかりませんし、預金保険制度の対象にもなっているので大変便利です。
こうした銀行を利用して「貯蓄」バケツを作ったなら、今度は「投資」バケツも作るようにします。
この投資用バケツには余剰資金を入れていくことが大原則です。
生活費と貯蓄用にお金を使った後に余剰のお金が出た場合には、その残ったお金を「投資」用バケツに入れて運用していきます。
そうすることで、お金自身にも働いてもらうことができるようになり、効率的にお金が増えていきます。
もちろん投資ですから100%稼ぐことができるとはかぎりませんが、そのお金は余剰で出たバケツから使用していますから、もしある案件で失敗が出たとしても痛くも痒くもないわけです。
間違っても生活費から直接お金を出して投資をするのはリスキーなので気をつけましょう。それですとどうしても「危険な賭け」のような要素が生まれてくるので、あくまでも余った資金で投資用のバケツを運用していきます。
そうやっていくうちに、投資案件によっては大きな収入が出始め、仕事で得られる給料に更なる潤いをもたらしてくれるようになり、複利のレバレッジを利かした案件ともなれば一気にミリオネア(億万長者)の仲間入りも夢ではなくなってくるわけです。
以上のことを振り返りながら、もう一度「バケツの法則」を眺めてみてください。
頭の良いあなたなら、節約の他にも今からどうすべきかがピーンと理解できたと思います。
僕自身、お金の専門家から初めてこうした教育を受けたときは、「なるほど〜、お金持ちって皆こういうことをしていたのかぁ」と新鮮な驚きを感じましたし、同時に「お金の教育を学校は何もしてくれなかったんだな…」とか「お金持ちの人って貪欲だけが取り柄だと思ってたけど、…知恵が豊富過ぎる…」とだいぶ新しい発見がありました。
それからは、このバケツの法則を徹底することで、少しずつですが、確実にお金を増やしながら生活を送ることができるようになりました。
もしかしたら、中には「貯蓄はわかるけど、投資は怖い…」とメンタルブロックがかかっている人もおられるかもしれませんね。
その場合でも、3番目の秘訣である「仕事能力を向上させる」ことで前進していくことが可能です。
具体的に言いますと、
- 専門知識を増やす
- 専門スキルを身につける
- 生産能力を上げる
- 効率を磨く
- プランを立てる(どう働くかを考える)
- 影響力を高める(人を動かす能力)
- 人間関係の改善
- 良い評判を構築する
こうした部分にフォーカスして取り組むことで、自分の価値を上げられ、着実に稼げる人材に生まれ変わっていくことができます。
例えば、これは僕自身の経験ですが、以前のお給料は「働いた日数 ✕ 固定給」でもらっていました。
お給料のアップがこれ以上見込めないことがわかった時点で会社を止め、それからは独立してPCとインターネットがあればどこでも可能なアフィリエイト事業へ参入することにしました。
はじめのうちはサイトのドメインの買い方やアドレスリンクの貼り付け方なども全くわからない状態でしたが、専門知識を増やしながら自分のスキルを磨き、働き方をプラン化して効率的に取り組むように努力しました。
その結果、新しい事業を始めてから2年ほどで100万円以上の利益が定期的に入るようになりましたが、働く時間は逆に減りました。
先ほどシェアしたバケツの法則に基づいてお金を管理するようになってからは、お金のことで悩んだり嫌な気持ちがする機会もグンと減ったことに気づきました。
こうした経験からも、以上で紹介してきたノウハウが功を奏することを理解していただけるかと思います。
もちろんこの記事のテーマである「節約」も十分大切ではあるんですが、それよりも重要なのは、仕事能力を向上させて自分の給料単価を増やし、貯蓄と投資のバケツにお金を定期的に振り分けて運用していくことです。
これをしなければ、あとは「宝くじに当たる」といった奇跡が起きないかぎり、資本主義の世の中ではファイナンシャルフリー(経済的自由)の状態になることは極めて難しいことをぜひ知っておいてください。(※ お金持ちになることを推奨しているわけではなくて、経済の原則をわきまえ知っておく必要があるという意味です。)
節約まとめ
節約についていろいろ考えてきましたが、主だった要点を覚えておられるでしょうか?^^
最後に簡単にまとめておきますね。
- 節約は家計簿(生活費)を管理することからスタート。
- 必要ではない「削れる品物」は買わないようにする。
- 食費・光熱費・通信費を減らす。
- 家は賃貸にするほうが負担を軽くしやすい。
- 「損な賭け」と決まっている保険には手を出さない。
- 高額療養費制度を賢く利用する。
- クレジットカードからデビッドカードに変更する。
- 「3つのバケツの法則」に基づいて行動する。
こうした点を大切なポイントとして取り上げました。
ですが、もう一つだけ重要なことを最後の最後に付け加えておきます。
(すでに一度触れてはいますが、)もし借金がすでにある状態でしたら、それを全力で返すことが「最大の節約」になることを覚えておいてください。
多額の借金がすでにある場合は、それを返済することをどんな事よりも最優先し、生活費以外のすべてを集中投下して1日でも早く終わらせてしまいましょう。
借金をしているかぎり、余計な金利が付いている重荷をずっと抱えている状態なので、家のローンであれ車のローンであれ、その部分をまずは処理し終えることが先決です。
「繰り上げ返済」などを使って早く返せば返すほど、大きな「節約」効果が期待できますよ。